桜が満開ですね!当店、『caffe gino』(カフェ ジーノ)がある田園調布の宝来公園や多摩川沿いの丘は桜色に染まっています。その桜の木の下ではお花見の宴が繰り広げられ、やがて新緑の美しい季節になります。この時期になりますと白ワインがいっそう美味しく感じられますね。あまり冷やしすぎず、白葡萄から立ち上るフルーティな香りを楽しみつつ、喉越しの良い白ワインが欲しくなります。そんな時にお薦めしたいのがプーリア州にあるペッリーニ社のサレント ビアンコ(白)です。
プーリア州
ペッリーニ社
サレントIGT ビアンコ 2003
このワインはプーリア州で多く生産されているヴェルデーカ種とフィアノ種を主体に作られています。ヴェルデーカ種、あまり聞いたことがない名前かと思いますが、別名をヴェルドーネ種あるいは”緑のワイン”という意味になるヴィーノ・ヴェルデ種とも呼ばれています。その名称のとおり葡萄の房は他の白葡萄に比べて緑色が濃く、その分、果汁の色も濃厚です。またこの葡萄が完熟するのは通常の南イタリアの葡萄が9月末には収穫されますが、それより2週間ばかり遅い10月の10日前後になります。
ペッリーニ社の”サレント ビアンコ(BIANCO)"はその色を見ても熟成感を強く感じさせますが、香りもまた独特で、オレンジの花、ザガラやその果汁を思わせる爽やかな甘い香りです。しばしその香りに酔いしれて飲むことを忘れるほどと言ってしまうといいすぎでしょうか、それほど魅力的です。しかし、口に含んでみますと意外にすっきりとしたキレの良い味わいで、どちらかと言えば辛口です。
当然、魚介の料理には合いますし、鶏肉や豚肉を塩と白胡椒だけであっさりと仕上げたソテーなどの肉料理も良いでしょう。さらにまた、グレープ・フルーツや旬の甘夏など柑橘系のデザートと一緒に飲んでみると、これがまたよく合うのです。思わず微笑んでしまうと思います。私のお気に入りの白ワインのひとつです。
シチリア州
サブチーナ社
クレシア インゾリア
シチリアIGT 2004
もうひとつ、これからの季節にぴったりなワインをテイスティングしましょう。シチリア州のインゾリア種の白ワインです。造り手はシチリア島のほぼ中央にあるカルタニセッタ近郊のサブチーナ社です。
これは昨年、とりあえず試験的に輸入してみましたが、葡萄の特長をよく感じさせるおいしいワインです。インゾリア種は別名をアンソニカ種とも呼ばれシチリア州で主に造られますが一部、トスカーナ州南部でも作られています。
インゾリア種のワインの特長は明るい麦わら色とパイナップルやバナナなど南国のフルーツを思わせる香りと、ほのかな甘さと酸味の調和がとれた味わいです。
エビやホタテ貝にアスパラガスを合わせたパスタや、シチリアのトラパニ地方の名物料理、魚介のクスクス、アジや鰯あるいはタイやイサキの塩焼きなど、魚介料理にはぴったりのワインです。
これからは海辺のリゾートで休日を過ごす機会も多くなると思いますが、充分に冷やしたインゾリアをクーラーに入れて、潮風に吹かれながら味わっていただくのが、ぴったりかと思います。 gino
■このブログでご紹介しているワインはこちらのサイトからご購入いただけます
→
G-boutique
■『caffe gino田園調布』の公式WEBサイトはこちらです
→
G-caffe.com